再起の車輪帝のラテ
今は晴暦3007年5月7日。
ここは、中央神聖国家群「オウカナ」にあるコングロマリットカンパニー「大全太楽堂」本店の再建設敷地内にある事務所。
晴暦3002年8月31日、「大全太楽堂」本店は吹き飛んだ。
そのとき、俺は、樹海雲「ふらくたる」の上にいた。
なんだかんだでナビの連中に地上に降りる方法を教えてもらった。
・・・。
俺は、唖然とした。
「オウカナ」がグチャグチャになっていたのを。
大全太楽堂本店が砕け散っていたことを。
・・・。
そして、今に至った。
・・・。
「ラテやん!ラテやん!」
・・・。
うるさいなぁ・・・。
「旅に出るれすよ!」
「ささ!支度するれす!」
パジャマ姿でゴロンゴロンとしていたのをチサトに起こされた。
そして、昼飯食った。
のろのろと俺専用の服を身に纏った。
「いやいやな顔のラテやんを連れ出すことに成功したでれす!!」
・・・。
・・・。
「どこから探せばいいれすか?」
んあ?適当に探せばいいさ。そう、適当に。
(適当じゃなきゃ、どうやって行くんだよ!あんな境地に!)
・・・。
俺はラテ。太楽の車輪帝のラテ。只の「魔法使い」だ。
なぜ「魔法使い」なのかって?モカ婆から「ギャラ」を貰っていないからだよ!!