千里眼のシュガ
今は晴暦3007年5月7日。

ここは、某国某機関の駐車場。

・・・。

私には見えた。

ぞろぞろと出てくる出席者の顔から滲み出る不安感。

目の前にとろとろと太楽モカが立ちすくんでいた。

後ろには秘書のリムが同行してきた。

いかがでした、会議は?

「ううう・・・頭が痛い・・・」

あらあら、まあ大変。

「お前の言うとおりだったよ。「奴」が現れた・・・。」

で、「思惑の外の敵」とか~、「酷暑」とか~、言われませんでした?

・・・。

(会ったのか?「奴」に?)

有視界での目視は出来ませんでしたが、「ご挨拶」だけはさせていただきました。

それと、「セリア村」の者がまた一人、姿を現しました。

(誰?)

仙のアリーナ様です。「虚無」を一時的に退かされました。

剣豪のシノ嬢、「睡魔」も無事です。

(少し予定が狂ったが、大まかには何とかなりそうだ。)

それは何より♪

・・・。

私は、シュガ。太楽の千里眼のシュガ。大全太楽堂の総裁、太楽モカの実子です。

目がちょっと「いいもの」で、見たくなくても見えてしまう能力があります。

距離も時間も、ほとんど関係ないというのでしょうか。

さて、本家に戻って、「天の眼」の整理を行いますか♪