モカの秘書のリム
今は晴暦3007年5月7日。
ここは、某国某機関某会議室。
・・・。
ある者が一礼して、会議室の後ろの扉から入ってきた。
そして、太楽モカに耳打ちした。
その者がジロリと周りを見た。
皆が、また、不安げな顔をした・・・。
(婆様。青空オーリン支店が襲われました。その際、アルル師範を確保しました。)
「うんうん♪了解した♪」
モカはニヤリとした。
その横にいたジュリエッタもニヤリとした。
「そうかそうか♪アイツはこの私でも手を焼く者だ♪そうかそうか♪」
その者が、また一礼して会議室の後ろの扉から出て行った。
・・・。
(あれって、魔女の片鱗者じゃないの?)
(大体、モカ自体が魔女じゃない・・・。)
・・・。
私は、リム。太楽の銀華のリム。大全太楽堂の総裁、太楽モカの私設秘書を行っています。
まあ、目立たぬ服装はナンとやらと申しますでしょうか?
それでも、わかる人にはわかるのですね・・・、魔女の端くれだってことが。