大魔導士ヴェルヴェル
今は晴暦3007年5月7日。
ここは、某国某機関某会議室。
・・・。
私は各々の国の代表なる魔導士中の一人。
招集かけられたのは、伝説の大魔女翁。
・・・。
ふふふのふ・・・流石に魔女への道はよくわかりませんでした。
魔女に追いつけ追い越せで身に着けたこの魔法力。
それがなぜか、北部戦線に出向させられる身に・・・。
北部戦線、王立国シーバウスとの国境線「センチネル・アワーズ」。
あそこは、日々銃撃の嵐で、昼夜眠るに眠れない騒がしさでした。
そして、
幸いなことに中央に戻されたと思ったら、こういうことでしたか・・・。
敵対するものが変わっただけだと思うのは内緒です。内緒ですよ。
・・・。
私は、ヴェルヴェル。トロア民主共和国北部から召集されました。
流石民主主義化への傾向のここ昨今、数いる魔導士の中で、
稀なる特別大魔導士として在していることは幸いかな。