底の無い井戸の暗闇の中で
(♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪)

 (♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪)

「「虚ろなる心無し、闇すら敵わぬ無の井戸ありけり・・・」」

(♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪)

 (♪ディラディラディラディラ、ディラディラディラディラ♪ルーーーーーー♪)

・・・。

今は晴暦3007年5月7日。

ここは、某国某所の廃墟。

・・・。

私はタイタラ女学院五剣豪の一人「篠原 シノ」。

私は対峙していた。

そう、暗く冷たい得体の知れぬものに。

悪魔の「睡魔」の集団が怯えきっていた。

「構え!!秘剣蝶幻の太刀!!」

「この悪しき者を!断つ!!」

私は放った。目では捉えられない剣撃を。

!!

私は剣撃を放った場所からすり足で滑るように数m下がった。

私の居た場所が「なくなっていた」。

(間合いがおかしい。殺気は無いが威圧はある。)

「「虚ろなる心無し、闇すら敵わぬ無の井戸ありけり・・・」」

(来る!!)

それは、その場にいたそれが、今、眼前にいた!

(やられる!!)

・・・。

「ね・・・。」

「眠るにゃ・・・。」

「眠るにゃ!眠るにゃ!ずんずん、眠るにゃ、眠るにゃ!」

「眠るにゃ!眠るにゃ!ずんずん、眠るにゃ、眠るにゃ!」

「眠るにゃ!眠るにゃ!ずんずん、眠るにゃ、眠るにゃ!」

「眠るにゃ!眠るにゃ!ずんずん、眠るにゃ、眠るにゃ!」

(睡魔!こいつは睡魔にとっても「敵」なのか!?)

「退ける事が出来るか・・・。いや、斬り倒す!!」