無限回廊の永久組曲
「ようこそ、彷徨い人さん。」
「あら?あなたは・・・。」
「そう、今から507年と15時間32分ぶりかしら?」
「そう、幼きあなたは、泣きじゃくってここに来ましたね。」
「そう、そして行くべきところへ連れて行きました。」
「そして、」
「今回は・・・。」
「そう、あの子達。」
「あの子達は先ほど、別の私が連れてどこかへ行きました。」
「あの子達は彷徨っていません。」
「あの子達はあの子達で行くべきところがあるのです。」
「今なら追いつけるかもしれません。」
「そう、」
「それが、あなたの目的の地。」
「ようこそ、無限回廊の「永久組曲」へ。」
「ようこそ、世界の「緒」へ。」
「参りましょう、目的の地へ。」
・・・。
ルリムラは、闇のみの永久組曲を突き進んだ。一つの光を求めて。