世界の最果てと、魔女ルリムラ
今は晴暦3007年5月6日。

ここは、この世のどこかにある「世界の最果て」。

知るものはいない。

知っていてもどうしようもない。

それは地平線まである深淵の巨大な闇の口。

・・・。

ふぅ・・・、やっとのこと着いたッス・・・。

もうすぐ、ここだけ夕刻になるッス・・・。

太陽が沈みかけてきた。

「世界の最果て」に巨大な球状のものが現れた。

・・・「グレード・セブン」・・・。

どこかに繋がるはずの「扉」。

昔、大昔、見たときと同じで攻撃的な姿してるッス。

<お久しぶりですね。ルリムラ。>

久しぶりッス。何百年ぶりッスか。

<迎えに行くのですか。ルリムラ。>

そ。約束だから。

・・・。

ここまで運んできた、この「ルミナス・ドライヴ」、役に立ってくれッス。

・・・「扉」まで一っ飛びの距離ッスかね。

<さあ、ルリムラ。思いなさい。あなたの行くべき場所を。>

・・・。

魔女ルリムラは勢いよく「扉」の中に消えていった。