アーマルタ、キルコマンド実行す
今は晴暦3007年5月6日。
ここは中東の国「トロア民主主義国」。
ここはスーリア国との国境町「エトエトラ」。
・・・。
剣聖シーナが「悪魔」にトドメを刺そうとしたその瞬間、
「キルコマンド、準備。」
!!
シーナは、どこからか聞こえたその声に余程の危険を感じ、その場から逃げた!
「キルコマンド、実行。」
「ぽんぽん・・・痛い・・・?」
まばゆい、いや、強烈な光が「悪魔」に降り注いだ。
「シュボンッ!!」
・・・!!
「悪魔」の姿はそこにはなかった・・・。
ただ、そこには「悪魔」の残した「影」だけがあった。
・・・。
なんだ・・・。
シーナ達は上空を見あげた。
妖精・・・?
歪で禍々しいその「妖精」は、「悪魔」より「悪魔」らしかった。
・・・。
「アーマルタ、キルコマンド実行す。」
「妖精」は、瞬時に姿を消した。
それは、嫌がらせの如く「悪魔」による攻撃に対して、
「大全太楽堂からの反攻布告」だったのは、翌日の新聞に載っていました。