不敵でほろ苦いチョコ
今は晴暦3007年5月5日。
ここは極東の国「スーリア民主主義国」。
ここは港町「サン海花町」であります。
そう、あの時、あの会議室跡で。
「チョコちゃんは、海花支店にて預かります!!」
そう、バレリィちゃんが率先して挙手してくれました。
私は、なにかしなくちゃ・・・なにかしなくちゃ・・・と、いつも思っていました。
・・・。
「ぶおおおおおっ!!この雑音、酷すぎます!!」
「やめてください!やめてください!」
悪魔が悲鳴を上げています。
皆さん、耳を押さえています。
皆さん、悶え苦しんでおります。
ハオも苦しんでおります。
3人の戦歌姫が騒音・雑音を響かせて、士気高揚を図っています。
そして、その場に居合わせた騎士たちは、恐るべき「悪魔」に猛攻を仕掛けています。
・・・。
私は・・・「悪魔」の前に突き進んで、
あってないような「悪魔のつま先」に棒術の外掛け打ちをし、ひっくり返して、
あるのかないのかわからない「悪魔の頭部らしき部分の3つの円形部」を「ドスッ!ドスッ!ドスッ!」と、打ち付けました。
「悪魔」は、何を言っているのかわからない声を上げ、消えていきました。
・・・。
バレリィちゃん、少しは役に立ったよ。町を、守ったよ。
バレリィちゃん、留守だったけど・・・。
私はチョコ。太楽の勇虎のチョコ。太楽海花支店の居候です。
・・・。
対「悪魔」戦が終ったのにもかかわらず、戦歌姫たちは、騒音・雑音を撒き散らしていました。