皇殻を纏うテルカク
今は晴暦3007年5月5日。

ここは極東の国「スーリア民主主義国」。

私は、このスーリアの海花町に用事があり、やってきました。

海花町には大全太楽堂の支店があります。

そこに数名、太楽の従業員を預かってもらっています。

現在、太楽の本店は鋭意再建中です。

・・・。

・・・?

あれは・・・、小さな「悪魔」?

情報で閲覧した「睡魔」というものでは?

ねえ?

そこで、何しているの?

・・・。

「びくびくっ!!」

「びくびくっ!!」

「びくびくっ!!」

「びくびくっ!!な、なにごとにゃ!?」

・・・。

これはこれで面白かわいい♪

・・・。

「こ、この人、危険な感じがするにゃ!」

「か、関わったらいけないにゃ!」

「ふ、普通に見えるけど、変な装備しているにゃ!」

「な、なんでもないですにゃ!ごめんなさいにゃ!」

ピュイイイイ~~~ン・・・。

逃げて行った・・・。

・・・。

あら?この服のエレガントさが見えたのかしら♪

それとも・・・。

危険な危険な私謹製の新型戦闘強化服「皇殻」って、バレた?

私は太楽の九重のテルカク。

従姉妹たちの中ではもっとも非力であり、もっとも「おしゃれ」を考える太楽堂の重要なポジショナー。