旅する人、アシトラ
今は晴暦3007年5月。

ある国のある場所のある日差し下。

ここには白き世界樹がある。

そして「真白なる世界樹」の先に見えるのは、巨大な船「ウェブスィーパー」。

古の船。

最初の船。

最後の船。

巡ってきました・・・。

世界を巡ってきました。

美しき、「ウェブスィーパー」に敵うものはありませんでした。

そう、

「この地」、

「この大地」、

「この星」に・・・。

「人」は、いつ、神の住む天を超えることが出来るのか。

私は、その「人」を捜しに行かなければなりません。

・・・。

旅する人は、

ふと思わぬところですれ違ったりするものである。

特に意識せずに。

だからといって気軽に話すこともなし。

そんなものです。

・・・。

私は、旅する只の人、アシトラ。