ディソートノミア
今は晴暦3007年5月。
ある国のある場所のある日差し下。
ここには白き世界樹がある・・・。
私を追うものは居ない・・・。
・・・。
そのはずだった・・・。
ディソートノミア・・・。
「お久しぶりね♪」
「こんなところに居るなんて♪」
「居心地はどう?」
「この5年、人の中に紛れ込むのには苦労したわ♪」
・・・。
ディソートノミア・カレイドスコープ・・・。
自律神経を麻痺させる能力を持つ戦乙女が眼前に現れた・・・。
かつては、中央神聖国家群オウカナの君主「世界王」であり、
かつては、元ワルキューレ最上級長「カレイドスコープ」。
・・・。
私は、ヴァーティゴは恐怖しない。
眼前の目標を排除する。
私は・・・、私は・・・、天剣を構えた・・・。