剣の覇王ソソ
今は晴暦3007年5月5日。

スーリア国境近くにある国立図書館「白の塔」。

・・・。

そこに黒き剣士がいた、いや、「黒き剣聖」とも言われた。

「悪魔」から白き龍王の危機を救ったらしきものはこの剣聖らしい。

「剣の覚悟」というものを見せられた悪魔自身が恐怖したとも言う。

・・・。

今、ここに「黒き剣聖」はいない。

そよ風が吹いたの如く、その場からその者はいなくなっていた。

・・・。

さあて、どこにいったのやら・・・。

あいつはあいつで、やることがあったのであろう・・・。

「剣聖」であると共に、「一国の王」であったあやつに・・・。

さあ、

散らかった本を元の棚に戻しますか・・・。

・・・。

「白龍帝」イドは独り言のようにつぶやいていた。