白の塔図書館のイド
今は晴暦3007年5月5日。
スーリア国境近くにある国立図書館「白の塔」。
・・・。
聞きたいこと?
ああ、アレね。
「悪魔」のことね。
そうだね、私がこの図書館「白の塔」に赴任(というか軟禁)してからは、見たことも出会ったことも無かったね。
赴任したのが晴暦1579年だったと思うの。
それからずっと暇だったので、ここにある文献をすべて読み漁ったの。
まあ、なんというか、「悪魔」という言葉は出てきても「実在した」という記録は無かったの。
現に「頭痛の悪魔」なる者が現れたときには驚いたね。
幸い、頭痛薬「スッキリウム」が残り一錠あったので助かったものの、
便乗して現れた「睡魔」にも脅威を感じたわ。
私は、「眠らせない」という呪いの掛かった龍王で、
全ての図書の管理をしないといけない「約束」を縛り付けられているのだから。
・・・。
そのように、アルビノの龍王「白龍帝」イドは語ってくれた。