気配を感じる、ニナ
今は晴暦3007年5月4日。

ある晴れた空の下にあったスーリア国の東端の港町「サン海花」。

ユーフォに遅れて、猫福帝のニナが海花町に着いた。

「上級悪魔としても魔王の眷属を見くびるなよ♪」

ハオ姉ちゃん!それ違う!!

「何っ!!」

気配はあるけど気配が無い!!

「ニナの直感か!?」

術中に嵌っている!!

「疑心暗鬼!?」

「勝ったと思わせたのか!」

「パンッ!!」、ハオは両手をたたき大きな音を立てた。

暗くなった世界は少し「ズレ」、そして、再び「ズレ」戻った。

「ニナ!わかるか!?」

・・・。

・・・「アレ」・・・。

ニナが指差したところに「それ」がいた・・・。

「・・・イヒ・・・」