虚無
今は晴暦3007年5月1日。

ここは大全太楽堂本舗跡地。

現在、睡魔と持久戦になっている。

「眠るにゃ!」、「眠るにゃ!」、「眠っ!?」、「にゃー!!にげるにゃーーーっ!!」

睡魔たちは蜘蛛の子が散るように逃げていった。

・・・なんだ!?

突如、目の前が真っ暗になった!

影でもない!

闇でもない!

太楽防衛隊!ジャナジャルディ大隊!撤退せよ!!

太楽モカが叫んだ!!

(♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪)

 (♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪)

「「虚ろなる心無し、闇すら敵わぬ無の井戸ありけり・・・」」

(♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪)

 (♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ルーーーーーー♪)

・・・嫌だね・・・。

強さのインフレ化とか、そんな優しいものじゃない。

狙いは「この地」か。

悪魔だったらどれだけ楽だったか・・・。

・・・。

感情なきその者がうっすらと笑ったかのように見えた・・・。