光暈のハロー
今は晴暦3002年8月31日。
ハローです。
「導きの灯台」が斬れません。
終幕の妖精「ジ・エンド」ですら、傷つけられません。
・・・。
みょんみょんみょんみょん・・・。
ぽーーーんっ♪
にぱっ♪
・・・。
ジ・エンド!ジ・エンド!
何か何か「必殺技」ない?
・・・。
「うあ~~~あったような、なかったような・・・」
「っていうか、あるけどな♪」
「難しいぜ♪」
「おっかないぜ♪」
「後悔するぜ♪」
「対価は必要だぜ♪」
・・・。
対価・・・対価って何?
・・・。
「アタシ自身♪」
・・・。
・・・。
「幕を下ろすんだぜ♪」
「幕引きは・・・オマエだ♪」
「長かったようで短かったような、楽しかったぜ♪」
・・・。
ジ・エンド・・・。
また会おう!!
・・・。
「・・・また会おう!!」
ジ・エンドから光暈(こううん)が導き出された。
・・・。
スン・・・。
・・・。
「導きの灯台」とそれを守る像は、砂山のように崩れ、風に溶け込むように消えていった。
「ジ・エンド」だったものは、ただの錆びて欠けたナイフに戻った・・・。