夢の中のアリス
今は晴暦3002年8月31日。

オーレです。

「さあ、ハロー、オーレ、戦ってきて♪」

・・・。

え?

乙姫の言うことがすぐにはわからなかった。

「導きの灯台」、十数メートルはありそう・・・。

・・・。

「戦う」・・・ね・・・。

そりゃ、あのゲテモノアリスに比べりゃかわいいものだけど、

この「乙姫」の作ったものだから、きっと何か仕掛けがあるのだけど、

それが、「戦う」って・・・ねえ・・・。

・・・。

さて、と。

ハロー、行くとしますか・・・。

あ・・・。

ハローが「みゅんみゅん♪」と現実逃避を始めた・・・。

こいつの「みゅんみゅん♪」は長いのよ・・・。

すぱぱぱぱんっ!!

「はっ!」、目を覚ました。

・・・。

「子狐どもおっ!!消えうせろおっ!!」

!!

真下から、ものすごい勢いで、何かが飛び上がってきた!!

それは聞き覚えのある「声」だった!

「扉の開放の邪魔はさせんっ!!」

アリス!!

「この世界に夢を平等に体現させるために邪魔はさせんっ!!」