竜宮楼を這う丸太
今は晴暦3002年8月31日。
オーレです。
竜宮楼太守のお姉さんに進むように言われたので、
竜宮楼居住区内部を行ける限りのところまで登って、
そして、エントランスに出た。
涼しい・・・。
・・・。
う~~~ん・・・。
眼前に巨大な赤いアリスの姿がよぎる光景だけは見たくなかった。
竜宮楼の頂上部には「導きの灯台」と「乙姫の小部屋」があるとのこと。
この球状の「演算炉」には、入り口はなかったけど、
きっと、アタシたちの脳では処理できない光景があるのだろう。
・・・。
ん?
何か這いよるものがチラッと見えた・・・。
・・・。
もう、何が起きても、何が出てきても驚かないぞ!
・・・。
!!
「丸太」がっ!!
「丸太」が、壁面を走り回っているっ!!
一匹、こちらに向かって走り寄ってきた!!
で、でけーーーっ!!
・・・。
「丸太」は、素通りしていった・・・。
あ、あれもなにかの防衛システムの何か・・・?
・・・。
見つからないように、アタシたちは竜宮楼の球状演算炉の外壁の階段を登っていった。