ブラスター、照射終了
今は晴暦3002年8月31日。異常日食は終了しました。
「ブラスター、照射終了。」
「シャットダウン開始。」
月の輪のガードシステム、「ギャラックス」は沈黙した。
・・・。
「・・・生きてる・・・」
「桜色まーりぃ」は弱々しく言った。
「・・・どうして・・・」
「確かに月のブラスターは照射された・・・」
・・・。
!!
「樹海雲が見える!どういうことだ!」
ドーーーンッ!!
ドーーーンッ!!
ドーーーンッ!!
樹海雲の樹の破片、といっても数百メートルある破片の雨が降り注いでいる。
「オウカナは・・・完全に焼け飛んで・・いない・・・」
・・・。
「ははははは・・・、失敗したよ、大全太楽堂!」
ヒュンッ!!
・・・?
まーりぃは斬られた・・・いや、峰打ちだった。
「無茶をする・・・」
倒れたまーりぃの横に人影が立った。
「一張羅が焦げてしまったよ・・・」
影の主は、「幻燈サクラ」。龍語を話す龍話師。暴虐のオウカナ王カレイドを斬った者。
・・・。
「空が見える・・・あの場所、樹海雲で、ハロー、オーレはまだ戦っているのか・・・」