助けて・・・助けて・・・助けて・・・
オーレです。
アタシは、ハローが倒れ落ちた大穴に飛び込みました。
飛び散る木片に目が開けてられない。
只々、重力に引かれながら、届かぬハローの手を掴もうと、手を伸ばした。手を伸ばした。
ハロー・・・!
ハロー・・・!
薄っすら開けた目の先の「赤い涙粒」のまたその先に人影が・・・。
「ハローーー!!」
無我夢中で手を伸ばし、手を伸ばし、指先に靴先が届いた!
手繰り寄せ、手繰り寄せ、頭をぎゅっと抱きしめた!
・・・。
ハロー・・・。
ハローは意識を失っていた。
・・・。
「助けて、お姉ちゃん!」
「助けて、お母ちゃん!」
「助けて、お父ちゃん!」
「助けて、大婆ちゃん!」
・・・。
「助けて、ニルヴァーーーナ!!」
・・・。
「大丈夫。」
「私はずっとあなたたちの傍にいるから。」
アタシは目を見開いた!「それ」は落ち行く空に「立って」いた。