地想のお茶会
500年昔、「セリア戦争」なるものがあった。

それは、「隣の世界」から「難民者」たちが流れ込んできた土地にある農村「セリア」から始まったものであった。

数々の自称「英雄」たちが「難民者」に立ち向かい、そして消えていった。

そして、数年続いた「セリア戦争」なるものは唐突に終焉を迎えた。

「難民者」を束ねていた「隣の世界の王」が去ったのであった。

それを追い返したのが、俗に言う「アリアリアの夏」というもの。奇跡偶然に近いものであった。

それは、農村「セリア」の「ある娘」たちであったことは闇に伏せられた。「アリアリア」を除いて。

・・・。

「ある娘」たちの中に私はいた。

村では私は土塊から作られたヒトガタであった。

私には「意思」がなかった。命令されれば、そう動くだけのただのゴーレム。

私はいつから意思を持ったのだろう・・・。

私はいつから剣技を身につけたのだろう・・・。

私は「何か」と戦った。戦って、戦って、戦い続けて・・・。

「人」のため?「自分」のため?それとも、「何か」のため?

・・・。

アリオンは言った。

「何のために戦う?自分のため?誰かのため?真実はどこに?」

「さあ、お茶会の始まりだ!」