本当の「化け物」の恐ろしさ、思い知らせてやる♪
太楽 モカ。

コングロマリットカンパニー「大全太楽堂」の総裁。

今、本社内に「危機なるもの」が進入した。

ワルキューレ。

それは、世界中央政府「オウカナ」の王「カレイド」が送り込んだ刺客。

それは、確実に迫っている。

そして、モカ自身もそれに呼応するかのように迫っていた。

戦闘可能な社員が応戦していたが、押され気味でなく、完全に押されさていた。

あそこか?

破壊された建物の土煙が充満している。

土煙の中から、格闘術の長の「アルル」が吹き飛んできた。

「よぉ・・・総裁・・・遅いつぅの・・・がくっ」

アルルを追うかのようにワルキューレが飛び出てきた。モカの目前に。

ワルキューレの顔をおもむろに右手で鷲掴みにした。そのままシェルター並の壁が砕けるまで、ぶつけにぶつけまくった。

ワルキューレは平静を保っているかのように見えたが、鼻血が流れていた。

「ヘブンズソード」なる剣にて掴んでいる手首を落とそうとしたが、空いている左手で剣を「くにゃり・・・」と折り曲げた。

が、剣は折り曲げた瞬間、暴れ馬のごとく、無差別に切り刻み始めた。

・・・

「なぜだ!なぜ切り刻まれない!なぜ傷が付かない!」

やっとしゃべったな♪

本当の「化け物」の恐ろしさ、思い知らせてやる♪