心にプリンを。片手に銃を。
ここはスーリアの西の国境沿いの町「サワ野」の朝6時25分。大全太楽堂サワ野支店の厨房。
私は花見 タオ。海花のハローの実姉です。
ふんふ、ふふ~♪
今、厨房のオーブンの前にいます。
今、店に来たお客さん用の「焼きプリン」を焼いてます。
得意なのです、焼きプリン作り♪えっへん♪
「タオさぁ~ん、まだ来ますよ・・・」
なぁ~に♪
「タオさんの命を狙う連中が次々と・・・」
う~ん・・・。そぉ~ねぇ~・・・。やっつけちゃって♪
「うにゅ~・・・、りょおかぁ~い・・・」
「ガン!ガン!ガン!ガン!ガン!ガン!ガン!ガン!ガン!ガン!ガン!」
この力の抜けた返事をしたのは私の契約妖精「魂の撃鉄」。魔王の眷属です。
う~ん、能力は「活性を促す」というものらしいの。何を活性するの?
で、その妖精の片手には物騒な銃。
それで、地平線彼方の私の命を狙うものを撃っているらしいの。
えぇ~っと、今、何人だったっけ?え?501人?今、512人?