アーマルタの最期の咆哮
オーレです。
ここは雲の上、樹海雲「ふらくたる」のどこか。
眼前にアリスの従者が2体います。
倒せる可能性のある「アーマルタ」を無理やり担当させられました。
主にハローが担当です。
ハローには魔剣妖精「ジ・エンド」います。呼び方はいつも変わります。気にしません。
「ジ・エンド」というからには、なんらかの「終わりを告げる」能力なのでしょう。
先ほどまで、剣士アリオンに斬られては再生し、斬られては再生しの繰り返しでしたが、
漫画とかでよくある「機能制限・再生能力の限界」とか、そんな様子は見られません。とても嫌な存在です。
そんななか、一瞬、「ジ・エンドの爪」がアーマルタを引っ掻きました。
・・・!
やったの!?
・・・あれ?
アーマルタの様子がおかしい?
プルプル震えている。
純白に近い姿が黒く濁っていく・・・
頭部にあったと思わしき「コア」が「人の顔」に変わっていました。
「ヴオオオオオオオッ!!」
アーマルタの咆哮が響き、耳がおかしくなった感じに!
「バフッ!!」
一面が粉塵まみれに・・・
その瞬間でした。
「チカッ」っと粉塵の中で何かが光ったと思ったら、
周り一円、爆熱、爆音、爆圧、爆風に包まれ、アタシ達はどうなったのかがさっぱりわかりませんでした。
・・・
・・・
・・・
気が付いたときは眼前にあった竜宮楼への巨大な扉の姿はなく、「お花畑」が広がっていました。
あれが、魔導遺跡アーマルタの最期だったとはとてもあっけないとも考え付かない状況に・・・