力の眷属
ここは海花の朝6時13分。太楽堂は開店準備中。

アタシはハオ。太楽堂海花支店副支店長。

あたしは今、対峙している。よくわかりにくい奴と。

ってかね。

この町の人は、大体知っているんだ。

ウチの店は、ちょっと変。かなり変。ってね。

さて。

「アゲハ」は、こちらの「正体」知っているから、ばらしてしまいましょう。

爪先で「こんこん」っと自分の影を小突いた。

影から「黒い何か」が飛び出し、アタシを包み込んだ。姿を変えてみた。

いや、まぁね、「けつね仮面」でもよかったのだけどね、冗談の効く相手じゃないようだから本気ということで。

なんていうかね、ちょっとは「魔王の眷属」っぽくなったかな?と。

いろんな意味で怖いわよ~♪このモードは♪

「人有らざる者」よ。

・・・

「ズドオオオオン!!」

!?

町役場の方向に耳を傾けた。

姉さんにも「客人」参る、ね。