ワルキューレ、来た
ここは海花の朝6時15分。海花町役場の総務課の応接室。

アタシはバレリィ。太楽堂海花支店支店長。

「・・・あなた、ちょっと、なんなのですか!!」

もめている声が応接室の外で聞こえる。

「バアアアンッ!!」、応接室のドアが吹っ飛んだ。

「来た」

来られたようですよ。

「な、なんだね、君は!?」町長が慌てた。

「いろは」そう答えた。

「私のゴーレムはどうした!」ジャナジャルディが問う。

「処分した」

ああっ、私ね、用があるのは?

「うん」

あなた、「ワルキューレ」ね?

「うん、ワルキューレ、来た」

町長・・・役場職員全員てった~~~~~いっ!!

・・・

5分も経たずに円筒形の建物が連なった海花町役場はガレキと化した・・・