ハウリング!ハウハウ!!
ここは、民主主義国スーリアの中央議事堂前。

わたくしは藍春ミスティ。

スーリアの「ミ」の音称、ミスティ・スー・ミンとも呼ばれています。

わたくしはドサクサにまぎれて、議事堂の外に出てしまいました。

だって、あの黒蜥蜴達、ものすごい勢いで壁を這ったり、天井這ったり、飛んだり跳ねたり・・・

うう・・・、今思い出しても鳥肌が!

・・・?

ジェファ!!

「おす♪」

何していたのですか!?あなたは!?

「うん。遅刻した♪」

あなた、なんとかしなさいな!

「うふふ・・・♪」

何?

「アタシは音痴の歌姫よ♪鼻歌だけが取り柄なの?」

それがどうと!?

「ミスティ♪共鳴波使って、議事堂に大穴開けれる?」

!?

まさか!!

「そうよ!そのとおりよ!」

「アタシはアタッカー」

「アンタはサポーター」

「お~い、アリューシャ・スー・シン♪行くよ~♪」

「へ?」噴水のところで休憩していたアリューシャが目を丸くした。

しかたがありませんわ・・・「ハウリング!ハウハウ!!」

そう叫ぶと同時に議事堂の硬く閉じられた扉が吹き飛んだ。

「突入するのは今だ!!」