歌っちゃうよ?「熊の団体さん♪」
ここは、民主主義国スーリアの中央議事堂前。

アタシは錬宮レーレ。

スーリアの「レ」の音称、レーレ・スー・レとも呼ばれてる。

師匠!!ヴァリアン師匠!!

議事堂は完全に包囲されている!包囲されてるよ~!

武装解除し、おとなしく投降しなさい!投降しなさいよ~!

・・・。

「ブオ!ブオ!ブオオオオオンッ!!」

ふむ。

威嚇の声あり。抵抗の意思あり、と。

・・・。

では、歌います!歌っちゃうよ?

「熊の団体さん♪」

「なにゅ!?アレ歌うの!?」ジェファは慌てて、レーレ周辺の取り巻を退避させた!

「く~ま~の~♪く~ま~の~♪だんた~いさん♪わいわいわらわら、どうしったの~?」

「逃げろーーーっ!!」

レーレの周辺の大地がポコポコと盛り上がっては「熊」の形を形成し始めた。ゴーレムだ。

それは、ゾゾゾ・・・と議事堂のありとあらゆる隙間に入り込んでいった。

そして・・・、

「グオオッ!!」

 「グアアッ!!」

「ズドーーーーンッ!!」

きっと中は阿鼻叫喚の図を描いていたに違いない・・・