天地を貫けっ!!
この世のどこかにある「世界の最果て」。

ここには底が見えぬ巨大なクレーターがある。

ここに今、クレーター上に人らしきものがいる。

ナターシャ・スー・ド・ナチュラル。スーリア国の戦歌姫。

耳には球状の「龍の角」。それは龍王の証。

ナターシャは何かをクレーターに落とした。

それは一粒の小さな種。

すぅ・・・。息を一吸い・・・。そしてメガホンに向かって、

「起きろーーーっ!!真・世界樹ーーーっ!!」

「すくすく育って!!天地を貫けーーーっ!!」

その一声にあわせて、真・世界樹は怒涛の勢いで、ねじれねじれて育ち伸びた。

一方は遥か天空へ。

一方は遥か奈落へ。