五つ尾の白狐
太楽の羽帝 ケリーだ。
今、世界樹「ゆぐどらしる」のどれかを登っている最中だ。
空気が薄いぃ~~♪
うぇっ、うぇっ・・・
ねぇ、プリスぅ・・・今どのくらい登った?
「ううっ・・・わかんないぃ~・・・ふひぃ・・・」プリスも息絶え絶えだった。
「?」
「ケリーちゃん・・・誰か・・・登ってくる・・・ふひぃ・・・」
そりゃまぁ・・・誰か・・・登って・・・来るでしょ・・・うぇっ・・・
その瞬間、ものすごい勢いで駆け登っていく白い影が通り過ぎた。
お、大婆・・・!?
違う、白い五つ尾だった・・・誰?
「あれ・・・太楽家の・・・人・・・じゃない・・・よ・・・ふひぃ・・・」