世界樹、天を貫く
あれは何かしら?

遠くてぼんやりとしか見えないけれど、「樹」?それとも、「塔」?

誰かが何かしたの・・・かもかも・・・

それは、晴暦3002年8月25日正午のことでした。

世界で3箇所、「樹」が天を貫いたと。

近づこうにも遠くに離れ、まるで虹のように麓がないと。

それは、樹海雲「ふらくたる」への樹の道「ゆぐどらしる」の再起でありました。

誰も知らない誰かが同時に世界中の種を蒔いたという。

その光景の真実を知る者たちが世界のどこかでにやつき、高笑いをし、期待を膨らませていました。