よく晴れた空と「木」の世界
高い高い空の上に樹海があるという。そう、「樹海」。

昔はその樹海に達する幹もあったそうだ。

その幹も全て刈り取られ、この星を取り囲むように、空に溶け込むように樹海が広がっているという。

アタシ?

アタシは、この「木」の大地から下を見たことがない。だって見えないのだから。

落ちる事はあるか?いや、落ちたことはない。落ちる前にどこかの枝に引っかかるから。

降りる人がいるのは聞いたことがあるけど、「竜宮楼」の関係者かな?

竜宮楼がどこにあるかは知らない。知ってはいけないらしい。

「ない」ことづくし。そんなアタシは「土」の大地に行ってみたい。

そして、今日もこの「木の世界」でアタシは自分の身を守る戦いが続く。

何かと物騒なのよ、ここ。