月夜に浮かぶ星を見る
昼間は騒がしかった。

明日出発だ。

・・・

だけど眠れない。

客間の隅においてあったアタシのポシェットがぼんやり光っていた。

それは龍王「スターゲイザー」に貰った「星の欠片」だった。

何を知らせているのだろう?

ふすまの隙間から見える月にスッと人影が走った。

「・・・を助けて・・・」

耳の奥に直接声が聞こえ、びくっとした。

慌てて枕を顔に乗せてしまった。そして、気が付いたら朝だった。