雪山の遺跡が震えた
ここは村から外れた山岳監視所。
ある夏の暗闇の朝、山が鳴った。閃光が走った。
僕は慌てて山を登る準備をした。
ここの山は永久凍土の天候に厳しいところ。
夏の吹雪の中、小さな騒ぎ声が聞こえた。古くから知る土の妖精たちだ。
彼らに導かれて、人の入らない奥地まで来た。観光名所にも数えられない遺跡がある場所だ。
いや、遺跡があった場所になっていた。
「なんだこれは!?一体何が!?」
そこに何があったのかは知らなかった。
「それ」が世界の表舞台に出てくるまでは・・・。