あらすじ
晴暦:3002年

樹海雲(a cloud of trees)の広がる
対象図形のような世界「ふらくたる」でのその日々の出来事。

魔法とか、
電気とか、
蒸気とか、
ゆったりとした世界・・・

「さよなら」の「昨日」。
「はじめまして」の「明日」。



人がいて、
人じゃない人がいて、
竜がいて、
車もあったり、
TVもあったり、
天にも届く塔のような木があったり、
なんかごちゃごちゃした世界。
まるで際限なく続く「フラクタル幾何模様」のように。



今は夏。
100年に一度の「アリアリアの夏」と呼ばれる祭りが世界規模で行われている。
人々は歓喜し、不平不満の嫌なことを皆忘れる。
それは誰かが施した魔法のように。
祝うため人々は世界の中心に集まる。
それは電灯に集まる虫たちのように。



そして、その人々たちを
見下ろすもの
先導するもの
暗躍するもの
いろいろな思惑の渦に世界が巻き込まれつつあることに誰も気が付くこともなく。